無料サンプルがあるメーカーとないメーカーの仕組の違い

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【ウォーターサーバー 無料サンプル】

結論から言うと、リターナブル系は無料サンプルがありワンウェイ系は無料サンプルがありません。
解説します。

まずリターナブルは再利用可能な固い容器に入っているメーカーの事です。代表的なメーカーはクリクラ、アクアクララです。これらのメーカーは基本的には全国各地にお水の製造工場があり、地域の水道水をRO膜という特殊な装置でろ過後、人工的にミネラル成分を添加しています。全国の工場は数十か所におよび各地に存在します。
その為、お水は地域の販売代理店が自社配送網を利用して各家庭や会社に届けるという仕組みです。
牛乳配達や新聞配達の様なイメージです。

一方、ワンウェイは破棄可能なペット容器やビニールパックにお水が入っているメーカーです。代表的なメーカーではコスモウォーター、クリティア、フレシャス、サントリーです。これらは取水工場が各社全国に1か所~数か所で地域の天然水を取水して宅配便で配送しています。

上記のような仕組みからリターナブルとワンウェイは販売代理店の仕組みが異なります。
リターナブルは営業から配送、代金回収までをすべて行います。ワンウェイは営業のみ行い、配送、代金回収はメーカー本部が行います。

ではなぜリターナブルだけしか無料サンプルを実施していないのでしょうか?
それはコストの問題から考えると理解できます。

リターナブルメーカーの場合、いくつかのメーカーが「お水1本&1週間」無料サンプルを実施します。最初のサンプル設置は近隣の販売代理店が行います。
1週間経過後、販売代理店がお客様の元を訪問して継続の有無を直接確認する事になります。販売代理店は元々近隣で営業をしている会社なの通常の営業経費内で作業が可能です。ですからコストとしてはお水の原価とサーバーのレンタル原価を見込んでおけばよいのでそこまで高額にはなりません。

ではワンウェイはどうでしょうか?
ワンウェイでは商品を宅配便で配送します。実はこのコストがかなり高いのです。お水の代金以外に配送費がかかります。この配送費というのはお水だけではなく、サーバーも含まれます。あれだけ大きいものですから配送料はハッキリ言って高いです。また、仮に無料サンプルを行った場合、最終的な営業をかけることが出来ません。何故なら営業マンが訪問しないからです。当然契約確率は落ちます。

このような事情からワンウェイでは無料サンプルにかかるコストがリターナブルよりも高額になり、割にあわないと言えます。
ですからワンウェイでは無料サンプルを実施するメーカーが存在しないと言う事になります。

一時期、サントリーが「14日間無料サンプルキャンペーン」を実施していました。おそらくメーカー担当者が顧客獲得が見込めるだろうと考えて企画したのでしょう。でも・・・これは上手くゆきません。そりゃあそうだよね。
案の定、しばらく立った後にこの企画は終了します。まあ想像通りです。

ということで、天然水ワンウェイでは無料サンプルは実施しません。探しても見つかりませんので諦めましょう!

さて、何故無料サンプルを実施するのかというとそれは営業のためです。無料サンプル実施後ある一定割合で継続契約が獲得できます。これは昔からある営業手法です。例えばダスキン、宅配牛乳、新聞・・・最近ではwowow、huluなどもそうでうね。
初めの一定期間は「無料」でその後は有料になります。

リターナブルメーカーは無料サンプルを武器にリアル営業現場で優勢でした。リアル営業現場ではワンウェイはリターナブルメーカーには刃が立たなかったのです。しかしスマートフォンが普及することで事情が一変します。
リアル営業で刃が立たなかったコスモウォーターのウェブ戦略に追い風が吹き始めます。おそらくコスモウォーターはいち早くウェブ営業に目をつけてウェブの覇者になったのです。このコスモウォーターの担当者は先見の明がありますね。社長なのかな?広告代理店なのかな?
今ではウェブ上はコスモウォーター一色で、もう他のメーカーは太刀打ちできません。

それと・・・顧客獲得には1〜3万円程度の経費がかかります。メーカーによって獲得経費は変動しますが、競争が激化しているのでこの価格も高騰しています。だから・・・ユーザーが思っているほどウォーターサーバーは儲からないんですよね。

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