プレミアムウォーターのクレームが増えたわ~

夏の繁忙期を前にプレミアムウォーターのクレームが増えました。
と言うのもくまおさんのサイトにはお問い合わせフォームが設置されており、チョコチョコエンドユーザーから連絡があります。
様々な連絡があるのですがここ最近増えているのが「プレミアムウォーター」です。

主にプレミアムウォーターの解約に関してのご連絡が多いです。クーリングオフしたいとか・・・クーリングオフしたいとか・・・クーリングオフしたいとか・・・。

何故、2016年繁忙期を前にプレミアムウォーターのクレームが増えたのかを考えてみようと思います。

まずはおさらいです。
プレミアムウォーターは比較的新興勢力であり、顧客数はまだまだ上位メーカーには及びません。
話は少し遡ります・・・・・・。クリティアという業界第4位の天然水メーカーが存在します。この会社は投資ファンドが運営していたことで有名で震災を機に業績を急拡大し、一気に東証2部まで上場します。

その後、クリティアは光通信という会社と共同出資で「アイディールウォーター」というブランドを立ち上げます。
これはクリティアのOEMでメーカー名だけ変更してサービスや製品は同じというサービスです。
聞いた話によると、テレアポ部隊で順調に顧客獲得を実施していました。

それに気を良くした光通信がクリティアのTOBを行いクリティアは子会社となります。
簡単に言うと光通信がクリティアを買収したということです。

当時くまおさんはクリティアの株主だったので少しだけ儲かりました(笑)

ここで覚えておいて欲しいのが「光通信」という会社です。このサイトを訪問される一般ユーザーにはあまり馴染みのない会社かもしれませんが、リアルビジネス業界ではかなり有名な「ブラック企業の総本山」です。とにかく営業が強いことが有名で過去から現在に渡り様々な問題を起こし続けています。近年はだいぶおとなしくなったとは聞いていますがそれでも影響力は絶大です。

話を戻します。
プレミアムウォーターは元々クリティアから製品供給を受けていました。ですからクリティアの兄弟のような位置づけです。
そしてクリティアが光通信に買収された後、クリティアとプレミアムウォーターの資本提携が発表されます。これによりプレミアムウォーターと光通信が正式に親戚関係になりました。

プレミアムウォーターの運営母体はFLCという会社です。このFLCという会社は通信系の営業会社であり、その筋ではかなり有名な会社です。くまおさんは詳しく把握していないのですが、昔から光通信と関係があったのかもしれません。

上記一連の買収は2015年前後に実施されています。

この様な流れがあったため、くまおさんはてっきりクリティアがプレミアムウォーターを買収してプレミアムウォーターが消滅すると考えていました。すると2015年度に「クリティアとプレミアムウォーター統合」が発表されました。そして統合後はプレミアムウォーターにブランドを統一して、会社名をプレミアムウォーターホールディングスに変更すると発表したのです。
くまおさんちょっと驚きました。これによりプレミアムウォーターは晴れて光通信の傘下に入ったことになります。

新会社の社長にはプレミアムウォーターの社長が就任しています。
ただし主導権はオーナーである光通信のようです。

この統合により現在業界4位から3位のコスモウォーターを射程に収め、2位のアクアクララを撃墜する勢いで事業を拡大してゆくことが考えられます。光通信のウォーターサーバーメーカーが正式に誕生したと考えてよいでしょう。

2016年夏の繁忙期は新生プレミアムウォーターの初陣です。ですから相当な気合で販促活動を行うと考えられます。
その一つがショッピングモールのデモ販売です。光通信はその手の販売プロモーションのプロ集団ですから、物凄い勢いで顧客獲得をしていることでしょう。中には断れずに不本意ながら契約してしまった人も多数存在するはずです。そしてそんな人達がクーリングオフを希望しているという流れだと推測できます。

この流れはまだまだ続きます。
デモ販売だけでなく、ネットでの情報操作も彼らの主戦場なのでこれから比較サイトにもプレミアムウォーターが登場することが増えるでしょう。ますますエンドユーザーは混乱することになります。

そして彼らの最大の武器は「資金力」です。
他のウォーターサーバーメーカーと光通信は決定的に異る収支構造を有しています。それは追加セールスです。クロスセルとかかぶせ販売等の言い方もしますね。

一般的なメーカーは「ウォーターサーバー」事業単体での収支計算を行います。ウォーターサーバーは利益金額はあまり大きくならないビジネスなので顧客獲得にかける販促金額もある一定で限界が訪れます。(最高でも3万円程度です。)

ところが、光通信は自社の有する別のサービスを顧客にクロスセルすることを想定している為、販促金額の許容範囲が他社よりも大きくなるのです。例えば保険を売ってみたり、インターネット回線や電話回線をセット契約してみたり・・・様々です。
これらのクロスセルは泥臭く、人海戦術を駆使して実にシステマティックに行われるので、多くのユーザーが別のサービスも契約することになります。
ウォーターサーバーだけでなく、様々なサービスで代金回収を行うので販促予算はおそらく専業メーカーの倍はくだらないと思います。

そこまで販促予算に差が開くと他社では全く太刀打ちできません。
上記のような観点から考えると、光通信はウォーターサーバー顧客獲得にはとても有利な条件を揃えている会社だと言えます。

じゃあ他のメーカーも同じことをやればいいのか?と言う話になりますが、簡単には真似できません。
光通信は過去未来含めて数億の顧客リストを有しています。これらのリスト管理には毎年膨大な費用がかけれれメンテナンスされています。それら顧客名簿という圧倒的な財産を有していいる光通信に対抗するの容易いことではないのです。

多くのメーカーがクロスセルを想定して事業展開しますが、あまり上手くゆきません。

真っ向勝負を挑めるのは、携帯キャリアくらいではないでしょうか?ソフトバンクグループなどはいい勝負をしそうです。
いずれにしても、ウォーターサーバーメーカー本体ごときでは敵う相手ではありません。

「上手な営業、強い営業」と「クレームを受ける営業」は紙一重です。プレミアムウォーターはこれからもクレームを受け続けると思いますが、それでも顧客をどんどん増やしてゆくでしょう。

ということで、今年の夏はプレミアムウォーターの顧客数がかなり増えると思います。それに伴い契約被害者が続出すると思います。
それとauショップでのフレシャス契約被害者も続出するでしょう。

今のところネット上ではまだまだコスモウォーターが優勢ですが、もしかするとプレミアムウォーターに食われますぞ。オリックスに買収されてスピード感が鈍っているならば、一気にやられますよ、コスモウォーターさん。

このサイトを回遊している人は上記案件には引っかからないと思いますが、くまおさんのサイトはほぼ無名なので影響力は微々たるものです。なんとか注意喚起出来ればよいのですが・・・。みなさん、お気をつけ下さい。

 

PS:プレミアムウォーターの母体会社FLCの創業者である「大島昇」氏の検索が日に日に増えています。あまりよろしくない検索ワードと一生に検索されているようです。

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