お水の原価の話をしちゃおうかな~♪
ウォーターサーバーのお水の原価の話をしてしまおうかなと思っています。
これはかなりタブーです。くまおさんもお水の原価に関してはそれなりのポジションになるまで把握できませんでした。
現場の営業マンや配送員は原価等は知りません。
あえて教えていなかったというのが正しいでしょうか。
さて、お水の原価ですが1軍会社が自社製造しているお水の原価という観点で考えます。
概ね
150円~400円 位です。
結構差があります。
ちなみにこれはほとんど設備の減価償却代金と容器代です。
お水自体の値段はあってないようなものです。
ウォーターサーバー業界では「天然水」が上位ブランドで「RO水※人工水」が下位ブランドの様な風潮があります。
事実、天然水の方が価格が高く設定されています。
しかしこれは原価とは関係がありません。事業運営上の仕組みとして天然水は価格が高くなる傾向があるのです。
まあそれは後述するとして・・・
原価だけ聞くと「ぼろ儲け」の様なイメージがあるウォーターサーバー業界ですが、
実際はあまり利益率の良い事業ではありません。
これは上場企業の決算書を見るとよくわかります。そんなに大幅な利益は出ていません。
※クリクラ、クリティア、うるのん、トーエルは上場企業なので決算情報が閲覧できます。
原価の他に配送費やら倉庫代やら販促費やら・・・経費がかなり大きくなります。
でね、実は天然水よりも人工水の方がコストが高いのです。
天然水は井戸を掘って汲みあげてボトリングすれば完成ですが、RO水は原水を大掛かりな機械を通して更に、ミネラル成分を人工的に添加してお水を作り上げています。
その為、人工水は大きな設備が必要となりお水の原価が高くなるのです。更に言うならば天然水は「タダ」ですが、人工水は「水道代」がかかります。小さな金額ですがちりも積もればかなりの差がでます。
なんとなくのイメージだとクリクラやアクアクララの様な水道水由来のお水にお金を払うのは損をした気分になりますが、
実際はこちらの方が原価が高かったりするので、複雑な業界です。
じゃあ天然水と人工水はどちらがお勧めなんだ・・・という話ですが・・・
これは個人の判断にお任せします。
プロからすると「どっちでもいい」が回答です。じゃあ安い方にしようかな~なんて考えもありだと思います。
でも、一般的には天然水が人気です。イメージ的な問題でしょうか。
実はこれもちょっと面白い話がありまして・・・
人工水の方が人気だった時期があります。それが東日本大震災後1年間です。
当時福島原発の事故があった為、一部地域では水道水に放射性物質が混入するという事が多発していました。
その際にRO膜と呼ばれるフィルターが放射能除去可能だと言う事で一躍脚光を浴びたのです。
※ちなみに除去可能と記載すると誇大広告や薬事法に引っかかり公正取引委員会からイジメられます。
当時は天然水は危険だという風潮があり、あえて人工水(RO水)を選ぶ人が多かったのです。
しかし時は流れて・・・震災の記憶も薄れてきた昨今ではその様な報道もなく、知識もない為天然水が選ばれる傾向があります。
天然水を扱っている大手メーカーはほとんどが放射能検査を実施しており、その内容も公表している為心配はいりません。
とりとめのない話になってしまいましたが、とにかく安全なお水が飲みたいと言う事だとRO水がお勧めです。
人工的にコントロールされていますので天然水よりもお水の質が均一です。
RO水の代表的なメーカーはクリクラ、アクアクララ、アルピナウォーター。
この中ではクリクラ以外契約する必要はないと思います。
ちなみにクリクラはクリクラミオという天然水も取り扱いを開始しました。
比較してみて好きな方を選ぶとよろしいかもしれませんね。