ウォーターサーバーと放射能について

良く聞かれる事がありました。
それがウォーターサーバーと放射能について。

2011年3月11日に起こった東日本大震災はまだまだ人々の記憶にこびりついていると思います。
そして、その際に大きな問題となった福島原発。まだその問題は解決していません。

日本は未曽有の不景気になりましたね。
しかしそんな中急成長したのがウォーターサーバー業界。当時はお水が手に入りませんでしたから、とにかくウォーターサーバーの申し込みが殺到したのです。

そして、その殺到した理由の1番が「安全なお水を飲みたい」というもの。

震災に付随して、福島原発から放射能が漏れて日本中にばらまかれました。
お水も例外ではなく、関東圏の水道水から基準値以上の放射性物質が検出されました。

そこで一般ユーザーは安全なお水の買い占めに走ります。
特に赤ちゃんのいる世帯はすごかったようです。

その際によく聞かれた質問がこちら

「御社のお水には放射能は含まれていませんか?」

本当に多かった質問です。私が勤めていたメーカーはRO膜という特殊なろ過装置を使用するメーカーでした。
理論的には放射性物質之原子(※例えばセシウムやヨウ素等)よりもRO膜の目の方が細かい為、除去可能だと思われると回答していました。
実際に製品水を専門機関で調査してもらいましたが、放射性物質は検出されませんでした。

その後は会社として定期的に放射性部室検査を行い、公式サイトにUPする事がルール化されたわけです。

でね。。。その際にとても苦労した事があります。
それが、誇大広告や薬事法がらみの問題。
というのも・・・「放射性物質除去可能」と掲載すると公正取引委員会から指摘され、お叱りを受けるのです。
あくまでも理論上除去可能という事であって、実際のデータではないだろうと・・・

当時、RO膜で放射性物質が除去できるという化学的な実験データは存在していませんでした。
そりゃあそうですよね。元々RO膜は放射性物質除去を想定して開発されたろ過膜ではありませんし、
そんな実験は危なくて誰も実施しないでしょう。

まあ、なんやかんやで当時は結構大変でした。
その教訓もあってか、今ではほとんどのメーカーが放射能検査の情報を公開しています。
気になる人は各社の公式サイトを確認してみてください。

色々書いていますが、基本的には大丈夫だと考えて問題ありません。
ちなみに、放射能に関しては天然水よりもRO水の方が安全だと考えられています。

今では多くの方が放射能の事を忘れ去っているので、天然水が人気です。
当時は一時的に天然水のリスクが認識され、RO水の申し込みが急増しました。

でも今では・・・天然水が人気ですね~

天然水は自然環境に水質が影響される為、日々水質が変わります。
昨日のお水の成分と、本日のお水の成分が全く同じと言う事はあり得ません。

その点RO膜を通過しているお水の品質はほぼ一定です。
ですから安心感を追求したいならRO水です。

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