福島県とウォーターサーバーについて

以前の記事でウォーターサーバーの普及率と東日本大震災について記載しました。そこで福島原発と放射能についても少しだけ触れました。

くまおさんの記憶も日々薄れてゆくので、当時の状況を備忘録代わりに書き記したいと思います。

ちなみにこれを書くとくまおさんの在籍メーカーがばれてしまう可能性がありますが、まあ良いでしょう。

2011年3月11日。その時くまおさんは東京の事務所でパソコンに向かっていまっした。当時担当していたし仕事は販売代理店の募集業務です。宣伝広告から営業活動までを担当しており文字通り全国を飛び回っていました。

そんなタイミングで発生した東日本大震災。パニックでしたが、本部員は全国の販売店や営業所に連絡を取り安否確認を行っていました。中には残念な知らせが届くこともありました。

震災直後は飲料水が足りなかった為、各メーカーが被災地に入り支援をしていました。ウォーターサーバーには需要があった為引くて数多のお申込みが入り出したのがこの時期です。

そして忘れもしない3月21日。大変なニュースが関東にながれました。

「東京都金町浄水場の飲料水から放射性物質が検出されました。乳児は摂取を控えてください。」

このニュースは瞬く間に東日本を駆け巡り、ウォーターサーバーバブルを引き起こします。東日本エリアのスーパーの飲料水は一瞬で買い占めがおこり店頭から姿を消します。この現象は神奈川以北で起こりました。※山梨県、長野県を境にその買い占め現象は起こらなかったようです。

報道直後からコールセンターへの入電が殺到し電話回線がパンク。ウェブサイトもアクセスが集中しすぎた為クラッシュ。そして各営業所や販売店へは人々が押しかけ大騒ぎでした。
コールセンターへはこんな電話もありましたね。

お客様「赤ちゃんのミルクのお水が手に入らないので、今すぐウォーターサーバーが欲しいのですが。。。」

コールセンター「申し訳ありません。順番にお届けしておりますので2週間ほどお待ちください」

お客様「そんなに待てるわけないでしょ!赤ちゃんを見殺しにしろっていうの!?」

コールセンター「申し訳ありません。。。」

こんな調子です。とにかく全てが狂っていました。

他にはこんな電話も。※当時は配送用のガソリンがなかった為引き取りに来れるお客様に限定して販売している営業所もありました。

お客様 「ウォーターサーバーを利用したいのですが。。。」

コールセンター「配送用の燃料が足りない為、引き取りに来て頂ければ販売可能です」

お客様「うちは高齢世帯だから車は持っていません。それなのに取りに来いなんて。。。年寄りは水なんか飲むなって事ですか!?」

コールセンター「決してそのような事は。。。」

とまあ、これもいまではあり得ないような事ですが当時は普通でした。
震災は3月でしたが、この様なバブルは9月いっぱいまで続きました。あまり語られる事のない真実です。

ちなみにくまおさんの在籍していたメーカーでは、既存ユーザーへの供給量を確保する為、新規受付を一旦ストップした事もありました。ですから当時から使用していたユーザーはとても感謝してくれましたね。

震災前から利用しているユーザーは、震災を機に非常用水としてウォーターサーバーを捉える様になったのでしょう。根強いユーザーになってくれます。

さて3月末頃、くまおさんは福島県入りする事になります。話が長くなってしまったのでパート2に続きます。

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