天然水ってそんなにいいのか?

くまおさんがメーカー在籍時携わった仕事で「新ブランド立ち上げ」がありました。

ウォーターサーバーメーカーですから、お水を売るわけですがその時に初めに決めることがあります。それが売るお水の種類。

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ざっくり分けると・・・

「天然水」「ROミネラルウオーター」「RO水」の3種類です。

もう少しかみ砕くと。。。天然水か人工水かという事になります。コスト面で考えると天然水のほうが安価です。実は日本には多くの水供給工場があり、交渉次第でラベルだけ張り替えて自社商品として出荷することが可能です。世間ではOEM供給といわれるビジネスの仕組みです。

ですから天然水って「簡単」です。厄介なのはRO水です。とにかく設備が大掛かりになってしまう為莫大なコストがかかります。

 

 

まあひとまず上記のような事情は置いておいて・・・くまおさんは新規ブランドの水を「天然水」にすることにしました。

理由は簡単です「天然水のほうが売れるから」・・・

 

天然水のほうが売れやすいですし、しかも高価格を設定することができるので収益率が高くなります。ではなぜ天然水が人気なのでしょうか?

おそらく、飲料メーカーのイメージ戦略のたまものだと思います。天然水という言葉を作ったのはサントリーだと言われています。サントリー天然水シリーズは日本で最も売れているお水です。

おいしそうで、安全安心でクリーンなイメージがあります。一方、RO水はなんがかイメージがわきません。実際にはNASAや自衛隊等が宇宙や戦場で飲料水を確保する為の画期的なシステムです。でも・・・イメージがわかない・・・

 

 

くまおさんは両者の違いがよく分かっているので、正直なところどちらでもいいです。というか安全性を考えた場合RO水のほうが明らかに上なのでどちらかといえばRO水がいいです。※まあどちらでもいいですけど・・・

でも世間的には天然水一択のようですね。ですから最近ROメーカー絶不調。

くまおさんはクリクラの株主ですが、もう株価は最悪です。一時期の半値以下まで下落しています。他にもアルピナウォーターの売れ行きも悪いそうですし、アクアクララは見るも無残な販促状況。天然水ってそんなにいいかな???

 

お客さんでも「絶対天然水がいい!」という人はいますが、「絶対RO水がいい!」という人には出会ったことがありません。ここまでイメージ戦略が浸透している商品も少ないかもしれませんね。

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