採水地の標高と水質は無関係という真実
天然水メーカーの中では取水地の標高の高さを売りにしている会社があります。
特に富士山系のメーカーではそのアピールが多いですね。フレシャスとかクリティアとかクリクラミオとか・・・富士山近辺は色々と規制が厳しく一定以上の標高では取水できない制限があります。その為これから新規参入してもそれらの標高よりも高いところでは取水できないのです。
標高が高いとなんとなく貴重な感じがしますよね。そして標高の高い工場で深〜い井戸から汲み上げたお水は美味しそうなイメージが有ります。でもね・・・取水地の標高や井戸の深さは水質には関係ありません。
くまおさん、メーカー在籍時には色々な仕事をしていました。その一つに水源探しというものがありました。
水源探しと言っても自社で井戸を掘るわけではなく、すでに井戸を持っている会社や個人を探し歩くというものです。実は富士山周辺には水源を持っている個人や法人が多数あります。そういった仕事をしていた時に井戸のオーナーから教えてもらいました。
井戸掘りは「運」だそうです。井戸を1本掘るのに数百万円かかるらしいのですが、確実に当たる保証はなく何mの深さまで掘れば良い水が出るかどうかも運だそうです。
例えば掘る位置が1mずれれば違い水源に当たる可能性があるし、50cm掘る深さが違えば違うお水が出てくるといった具合です。そしてその目安となる文献や学者先生の言うこともイマイチあてにならないそうです。ですから全てが感と運なのです。
ある水源のオーナーは「鳥が鳴いたら掘るのをやめる」と言って水源の深さを決めていました。
富士山系天然水はバナジウムという成分が含まれる世界的にも珍しい水源です。その為バナジウムの含有量をアピールするメーカーは多いと思います。でね・・・このバナジウムに関しても井戸の深さは関係ないそうです。
と言うことで、もしも水源の深さをセールスポイントにしているようなウェブサイトがあった場合、そのサイトはあまり信用出来ないと言えるでしょう。
例えばコレはクリティア。水源は地下200mだそうです。
こちらはクリクラミオ。地下253mとの事。
コスモウォーターは・・・水源深さが書いていませんね。
まあ、関係ないので気にすることはありません。
さて、実はくまおさん、最近あるメーカーのウォーターサーバーを注文しました。すでに使い始めて1ヶ月ほど経過しています。
このメーカーのレポートサイトも製作中なのですが、幾つか別のサイトも運営しているため集中力が・・・。
公開にはまだしばらく時間がかかりそうです。