コスモウォーター買収について思うところ
コスモウォーターがオリックスに買収されるそうです。
※以下はくまおさんの見解で好き勝手に書いていますのであまり気にしないでね♪特に関係者の方。
以下神戸新聞より
オリックス(東京)は15日、宅配天然水の製造・販売を手掛けるコスモライフ(兵庫県加古川市)を買収すると発表した。発行済み株式の全株を約200億円で取得し、完全子会社化した。東日本大震災後、宅配水市場は拡大しており、傘下に収めて販売力の強化を図る。
コスモライフは1988年に設立。2005年から「コスモウォーター」のブランド名で宅配水事業を展開している。
国内3カ所で採った天然水を使い切りタイプの容器に詰め、北海道と沖縄、離島を除く全国に配送している。顧客数は、相手先ブランドによる生産(OEM)を含めて30万件超。従業員数は派遣・パートを含め296人。
オリックスは全国での販売代理店網の構築や海外展開を支援し、企業価値の向上を目指す。
マジでか・・・
コスモウォーターの運営元であるコスモライフがオリックスに買収されます。織田社長、すごろく上がりですね。一気に億万長者です。羨ましい・・・
さて、コスモウォーターの現経営陣はどうなるのかな?当然オリックス本体から役員は派遣されるでしょうね。最近大企業のウォーターサーバーメーカー買収が話題になります。
昨年は光通信のクリティア買収。
くまおさんの勝手な予想では、サントリーのアクアクララ買収とかキリンのフレシャス買収とか・・・ありえるかもなと思っています。
まあそれは置いておいたとして、これでコスモウォーターは失速するでしょう。多分・・・
理由はいろいろ考えられますが、簡単に言うとウォーターサーバー事業はブルーカラーの仕事だからです。オリックスという大企業で高学歴の人が沢山いるような会社には合わないでしょう。
確かに利益率は高いですし、顧客獲得も順調です。ウェブ戦略に関してはコスモウォーターの一人勝ちです。今最も脂の乗っているウォーターサーバーメーカーです。
でもね・・・この事業は泥臭い営業やちょっと卑怯なやり方でイケイケどんどんの顧客獲得を行わないと顧客は増えないのです。親会社がオリックスになるということで、上場企業の仲間入りをすることになりますから決算情報も公開しなければならなくなるでしょう。それにコンプライアンスに関してもオリックス本体から指導があるはずです。
更に、新しいことを始める際は親会社の決済が必要になることでしょう。これが曲者で決断のスピードが鈍化します。コスモウォーターが今までネット上で展開していた顧客獲得策がおそらくいくつかストップすることになると思われます。
※「これはウェブマーケティングに詳しい人じゃないと気が付かないとおもいます。コンプライアンスに引っかかるはずです。言っている意味がアフィリエイターならわかるでしょう。でも広告代理店の人はわからないと思う。実はくまおさんも新規事業立ち上げの時に同じような事をやろうとして、法務部に相談に行ったらNGでした。」
大体どこの会社も企業規模が大きくなると綺麗な発言をしたがります。例えば「お客様のために」とか「顧客満足度向上」とか「環境にやさしい」とか「未来の子どもたちのために」とか・・・。
こういった事を言い出すとウォーターサーバー業界では衰退の一途を辿ることになります。ウォーターサーバーは一部の高所得者層が利用するサービスではありません。利用者はあくまで庶民が大半だからです。
もう少し詳しく言いましょう!言い方は悪いのですが「リテラシーの低い人をどの様に上手にかき集めるのか」がキーポイントになります。しかし大企業の会議ではそのような発言をすると村八分にされますので、そんな獲得戦略は実行できなくなるのです。
くまおさんもよく村八分にされたものです(笑)本当だよ♪
くまおさんはウォーターサーバー業界に2008年頃?から在籍していましたが、最初はとてもブラックな社風でした。ところが事業が急速に拡大するに連れて、周りにチヤホヤされるので、まるで一流企業にでもなったかのように感じました。そして、上層部が入れかわったり、発言が変わったりする度に一般社員も勘違いを始めます。「オレは一流企業で働いている」と。
そして販売戦略がそちら側に流れてゆくと、見事に業績が下降します。大手広告代理店の言うとおりに戦略を組むと大変な目にあいます。ウォーターサーバー事業はあくまでもブルーカラーの仕事なのです。
人々が憧れる仕事ではなく、人が嫌がる事を代わりにやってあげるからこそ売れるサービスなのです。(重い水を運んだり、工場で面白みのない水を汲み上げる作業をしたり・・・)
ですから、サントリーやキリンはウォーターサーバー事業でいつまでもくすぶっています。彼らの戦略は美しすぎるのです。それでは無理だよ。
くまおさんは前々から思っているのですが、携帯ゲームの会社がウォーターサーバー事業を手がけたらうまくゆくと思っています。でもやらないでしょうね。携帯ゲームの利益率と比べたらウォーターサーバーの魅力は少ないでしょうから。
くまおさんが在籍していたメーカーの担当者とは今でも交流がありますが、この大企業病にかかると治りません。数年前から分かりきっていた業績悪化原因を相変わらず取り除けないようです。まあ、くまおさんはそんなところにウンザリしたのでメーカーを辞めちゃいました♪
(一応、言っておきますがそれなりのポジションにいたんですよ!)
海外展開ってどこのメーカーも考えるんですよ。くまおさんのメーカーも検討していました。そろそろ始めるのかな?
大体、富士山の天然水を中国の富裕層に販売するっていう戦略になるんですが・・・誰でも考えつきそうなアイデアなのでうまくゆかないと思います。すでに数社が先行していますし。
それと代理店展開ね。。。これも、ウォーターサーバー事業はブルーカラーの仕事だということをよく理解して代理店展開を行わないと、全く代理店が増えませんし、仮に増えたとしてもその代理店は顧客獲得が出来ません。
雑談が長くなってしまいましたが・・・オリックスのコスモウォーター買収はコスモウォーターの失速を招くでしょう。そして、それは他のメーカーにとっては好材料です。クリティアの運営母体「光通信」はその辺りをよくわかっていると思いますよ。。。コスモ狙い撃ち作戦をするかもね。
さあ、クリクラ!アクアクララ!フレシャス!クリティア!チャンスだぞ!
誰に向けて書いている記事なのか分からなくなってきた・・・まあいっか♪
※
10月17日追記
オリックスの公式サイトにアナウンスされていますね。
「首都圏を中心にワンウェイ方式では業界トップクラスである30万件以上(OEMを含む)の顧客数を誇ります。」と記載がありました。と言うことはやはりコスモ単体の顧客数は誇大表示でしたね。OEMすべて合計で30万件ということですからコスモウォーター単体では25万件くらいでしょうか?思っていたよりも少なかったな・・・
そうそう、コスモウォーターはサーバーメンテナンスを実施しないメーカーですが、販売開始からある程度時間が経過してきたので、そろそろ衛生問題が出てくるのではないかな〜と思っています。中身が「水」なので健康被害までは起きないと思いますがクレーム集中と言うことはあり得るかも・・・オリックスはその辺り分かってるのかな?コスモウォーター社長は退任するようなので、本当に最高のタイミングでの売却ではないかと思います。
今まで、業界1位はクリクラで運営母体はナックという上場企業でしたから、資金的にもクリクラ独走かな〜と思っていたんですが、ここのところクリティアの光通信買収や、オリックスのコスモウォーター買収などで超大企業が参入してきているので少々業界事情が変わってくるかもしれないな・・・と思う今日この頃。
※10/23追記
ユーザー目線でコメントしていなかったのでそちら側から考えてみます。オリックス傘下に入ることによって、コンプライアンスがかなり厳しくなるでしょうから、ユーザーにとってはサービスや衛生問題等が改善する方向に向かうともいます。これは良いことですね♪
※11/6追記
コスモウォーター買収はユーザーにとっては朗報です。オリックス株主や株の購入を考えている人にとっては、将来的に値上がりの要因にはならないのではないかと思います。
※一般ユーザーには関係ないな〜と思いつつ、買収後の社内の流れを勝手に予想してみました。
コスモウォーターの買収と今後について