プレミアムウォーターがコスモウォーターを売ってる?

そうなんです。
プレミアムウォーターがコスモウォーターを販売しているのです。

?????ワケわからないでしょう?でも、売っているんです。どういうことなのか説明しましょう。
ウォーターサーバーという業界には販売代理店が存在します。販売代理店とはその名の通り販売を代理して行う会社です。例えばクリクラだったら500社位の販売代理店があり、アクアクララであれば1,000社位でしょうか?コスモウォーターも数百社はあるのかな?

販売代理店の形態も様々で、元々自社で別事業を行っていて新規事業としてウォーターサーバーを販売するケースや、ウォーターサーバー事業だけを単体で行う会社もあります。
また、営業マンを雇用して足で稼ぐ会社もあれば、インターネットやテレアポで顧客獲得をしている会社もあります。ですからウォーターサーバーの販売代理店は無数にあるのです。

そして、プレミアムウォーターもコスモウォーターの販売代理店だと思われます。
プレミアムウォーターの運営母体は株式会社エフエルシーという会社ですが、その公式サイトの主要取引先欄に株式会社コスモライフと記載されています。コスモライフはコスモウォーターを運営する会社。プレミアムウォーターとコスモウォーターは本来であればライバル関係にあります。しかし、ここに会社名が記載されているということは何らかの取引関係があるわけです。

エフエルシーは元々はネット回線販売の営業会社です。この手の会社はとにかく営業が強く、販売力に長けています。そこで他社のウォーターサーバーを自社で販売してしまえという考え方です。しかし、ここで疑問が生まれます。「他社製品ではなくプレミアムウォーターを売ればいいじゃない」ということ。

実はくまおさんも当初同じ疑問を持ちました。しかしこの行為はウォーターサーバー事業の利益構造に関連して考えると謎がとけます。

基本的にウォーターサーバー事業は利益率は高いものの初期投資が大きくなるために事業開始後数年間は赤字が続きます。初期投資の中で大部分を占めるのが販促コストです。要するにお客さんを獲得するためのお金ですね。
ウォーターサーバー事業ではこの販促コストとウォーターサーバーの原価(※無料貸出しが多いため事業者負担)をお水の販売利益で回収しなければなりません。お水自体は低額商品なのでだいたい1〜2年位利用してもらわないとコストが回収できません。その期間は赤字ということになります。ですからウォーターサーバー事業で顧客獲得を行う、とどんどんお金が出て行ってしまうのです。

そこで、他社のウォーターサーバーを売るという選択肢が登場します。現在コスモウォーター販売代理店の獲得報酬相場は3〜7万円と言われています。お客さんを1件獲得するとそれなりの報酬が支払われるため営業が強い会社であれば、多額の報酬を得ることが出来ます。
製品の発送はコスモウォーターに任せてしまうので、初期投資は人件費のみです。ですから短期的に資金を集めたい会社には向いているのです。その為、プレミアムウォーターは自社顧客を増やしつつも、キャッシュ獲得のためにコスモウォーターの販売代理店として活動しているという事が想定されます。

本来であれば、コスモウォーターはライバルですから顧客獲得を手伝うことはしたくないのでしょうが資金集めは大事ですからね。

ここでもう一つ疑問が浮かびます。
「コスモウォーターはそんなにお金を払って大丈夫なの?」ということです。くまおさんもさすがにコスモウォーターの内部事情や会計事情は知らないので推測でのお話になりますが、多分大丈夫なのだと思います。
くまおさんは新規事業の立ち上げを行う際に、お水の原価やサーバー原価、配送料等々のウォーターサーバーにかかる経費を日々確認していました。その中で、概ねコスモウォーターの事業コストも想像できるようになりました。
コスモウォーターが高額の販促コストをかけることができる理由は「原価が安い」からです。これは、スケールメリットからくるものです。
業界では圧倒的な勢力をもつコスモウォーターの製品原価率はおそらく群を抜いて安いでしょう。その為、顧客獲得に他社よりも高額な報酬を設定できるのです。

当のプレミアムウォーターはクリティアOEMで自社製造ではありませんから、製品コストに限界があります。ですから顧客の獲得と販促予算を天秤にかけながら事業を行うのです。

くまおさん・・・現役時代にお付き合いがあったメーカーがありました。中堅メーカーの方でしたが、某メーカーからOEM供給を受けている会社でした。そこも同じようにコスモウォーターの販売代理店事業を並行し運営していました。そして・・・理由はプレミアムウォーターと同じ。

OEMメーカーはなかなか利益を出すのは難しいようです。。

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