フレシャスとキリンについて

2016年5月26日追記
※キリンビバレッジは2016年3月末宅配水事業から撤退しました。顧客およびブランドは元々のOEM供給元であるフレシャス(富士山の銘水)に引き継がれています。下記記事は撤退前に記載された記事です。

フレシャスとキリンについてはよく質問を頂きます。
「見た目が、サービスが同じですがどちらが良いですか?」といった感じ。
キリンアクウィッシュ
フレシャスサイフォン

上がキリン・アクウィッシュで下がフレシャス・サイフォン。

コスモウォーターでも同じような会社がたくさんあるので、迷う方が多いようですが本体である「コスモウォーター」の知名度が高いため、他の会社と比較する人は少ないようです。

ところがフレシャスに関してはちょっと事情が違います。何故なら、相手がキリンビバレッジ株式会社だからです。
フレシャスよりも圧倒的に知名度が高い「キリン」だからです。だから混乱します。そこで、この2社について解説しましょう。

まずはじめに、ザックリと説明します。
キリンはフレシャスから製品供給や技術供与を受けています。言うなればフレシャスの弟子です。何故、キリンほどの大企業が非上場企業のフレシャスから製品供給を受けているのでしょうか?

詳細な理由に関しては明らかになっていないので不明ですが、キリンはウォーターサーバー業界では完全に後発です。
参入開始が東日本大震災以降なので、本当に・・マジで・・・後発です。2013年参入なので震災後2年間もくすぶっています。

少し話がそれますが・・・ウォーターサーバー業界は長らくバカにされていました。というのも市場規模が非常に小さく、販売方法も訪問販売が主流で参入企業も小さな会社ばかりという状況でしたから仕方がありません。キリンの様な一流企業は見向きもしないスモールマーケットだったのです。
ところが、ウォーターサーバー業界はじわじわ勢力を拡大し天然水市場に影響を与えるほどに成長してきました。これが2009年頃〜2010年頃の話です。そして、2011年東日本大震災発生を期にウォーターサーバー業界は爆発的な成長を始めます。これには流石に天然水を販売するメーカーとして黙っていられなかったのでしょう。
そして2013年に参入するわけですが、キリンの様な大企業はエンドユーザー向けの販売ノウハウを持っていないケースが多いのです。通常、自社製品の販売は量販店や飲食店や、販売ベンダーが行いますのでエンドユーザーとの接点はありません。
しかし、ウォーターサーバーの顧客は法人よりも個人が圧倒的に多く、販売ノウハウや顧客管理ノウハウが必要です。そこで、キリンはフレシャスに白羽の矢を立て業務提携を行ったのではないかと推測されます。※あくまでもくまおさんの勝手な推測です。

ですから、お水・サーバー・サービスに関してすべてフレシャスの仕組みを継承しています。

あれは確か2014年だったかと思いますが、「キリンがウォーターサーバー事業に力を入れる」と報道されたことがありました。その時は戦々恐々としたものです。ところが1年経っても顧客は大して増えず、くまおさんの在籍メーカーの脅威になることはありませんでした。

話を戻しましょう。
上記のような理由から、キリンはフレシャスと同じようなサービスを提供しています。

ちなみに、フレシャスの現社長粟井氏は元々「富士の湧水:岩谷産業」の立ち上げを行った人。その後はクリティアを創業して、現在に至ります。言うなればウォーターサーバー業界の生き字引。フレシャスの運営会社は「富士山の銘水」という会社名で山梨県に本社があります。
その本社工場にて富士山の天然水を生産しており、そのお水がフレシャスの主力商品です。

そして、2014年にキリンがついに動き始めます。
富士山の銘水社と共同出資で「富士山キリン銘水株式会社」を資本金3億7,000万円で設立します。

以下公式サイトからの抜粋です。

2014年8月4日
キリンビバレッジ株式会社

キリンビバレッジ株式会社(社長 佐藤章、以下キリンビバレッジ社)、富士山の銘水株式会社(社長 粟井英朗、以下富士山の銘水社)は、今後の事業拡大を見据え、両社による合弁会社を8月に、山梨県富士吉田市(市長 堀内茂)に設立します。

この度設立する合弁会社では、近い将来、富士山の雄大な自然に育まれた豊かな地下天然水を活用し、キリンブランドの宅配水の製造を行います。お客様への商品、サービスの提供は、従来通り、富士山の銘水社との業務提携のもと、キリンビバレッジ社にて行います。合弁会社を設立することで、将来の宅配水専用の水源と製造用地を確保し、宅配水事業の基盤を強化します。

キリンビバレッジ社は、富士山の銘水社との業務提携により、富士吉田市のクリーンな水源から採水したまろやかな天然水を毎日飲めるウォーターサーバーシステム「KIRIN AQUWISH(キリン アクウィッシュ)」を導入した宅配水事業を2013年1月に開始しました。お客様の安全・安心意識の高まりにより伸張しているミネラルウォーター宅配市場において、軽量で交換やリサイクルが簡便な7.15Lパックの採用やインテリアにマッチするカラーとサイズが選べるサーバーの導入など、お客様にミネラルウォーターサーバーのある生活や新しい価値の提案をしています。
2013年3月には、キリンビバレッジ社、富士山の銘水社、富士吉田市の3者間において、富士吉田市地下水保全条例の精神を尊重し、「地下水を活用した事業の実施に関する協定書」を締結しました。これにより、富士吉田市の悠久な歴史に育まれた地下水を活用し、継続的且つ安定的なミネラルウォーター宅配事業を展開すると共に、富士山の環境保全並びに地下水の保全、富士吉田市の発展や地域貢献等に努めてまいりました。

今後のさらなる事業拡大に向けて、今回、キリンビバレッジ社と富士山の銘水社は、富士吉田市内にて水事業を行う合弁会社を立ち上げます。今後も3者は協力して、富士吉田市の「天然水」のおいしさやウォーターサーバーを含めたより付加価値のある商品やサービスの提供に努めてまいります。

との事で、2016年予定で工場稼働が開始するそうです。
なんとまあ遅いのでしょう・・・東日本大震災から5年後です。キリンはウォーターサーバー業界の波に完全に乗り遅れています。

というわけで、フレシャスとキリンは基本的には同じ商品です。
※キリンは最近、独自で炭酸水サーバーを販売開始しています・・・コスト的な問題と顧客層が違うという問題に直面するでしょうから大して売れないと思いますが。。。炭酸水サーバーって商品はいいんですけどね〜販売が難しい。

ですから、どちらかを選ぶのであれば親元であるフレシャスを選択するのがよろしいかと思います♪
キリンが吟味して選んだ会社ですから安心感は高いです。

※キリンは2016年3月で事業撤退している為、顧客およびブランドはフレシャスが引き継いでいます。

⇒フレシャス公式サイトはこちら

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