クリクラ、クリティア赤字だね、今後は?

株主総会まっただ中という事で各社のHPを閲覧していました。
ウォーターサーバー事業で決算を公開している会社は幾つかあるのですが、色々と情報を探さないとウォーターサーバー単体の業績が分からなかったりするので確認するのが面倒です。そんな中状況がすぐにわかる決算発表がクリクラとクリティアなのでこの2社の状況を確認してみました。

ちなみに他にも赤字経営のメーカーはあると思いますが、雑魚メーカーの業績はあまり興味がないので主要メーカーについて確認してみようと思います。

クリクラ(公称顧客数50万件)シェア1位
2015年度売上高130億9500万円
-2億1千万円

クリティア(顧客数19万件)シェア4位
2015年度売上高130億6500万円
-2億3千万円

どちらも2億円少々の赤字です。
ウォーターサーバー事業は儲からないのか?と勘繰りたくなる決算ですね。赤字決算の理由は様々考えられますが、大きな要因として顧客獲得経費の上昇が挙げられるのではないでしょうか?ですから新規顧客獲得をやめて販促費を抑えれば黒字化します。しかし、そうなると事業自体がじり貧になってくるので各社新規顧客開拓は必須事項です。

レポートを読んでみると、クリクラは「言い訳系」であり、クリティアは「投資しました系」だと感じます。
クリティアは今後プレミアムウォーターと経営統合する事で販売強化を行い、設備投資も積極的に実施するとの事。一方クリクラは設備投資は一段落で、得意の対面営業のさらなる磨き上げという内容。

これだけ読むと今後企業として魅力的なのは「クリティア」かな?と感じます。またクリティアは光通信グループがバックについている為、ショッピングモールでのデモ販売やテレアポを強化すると思われます。ウェブ戦略もガンガン行うでしょう。
経営陣の紹介欄をみるとその様な布陣が揃っており、無双感が強いです。営業はずば抜けて強い会社になるでしょう。ですから多くの人が契約すると思いますが・・・・・・・。

最近くまおさんのサイトで流入検索「プレミアムウォーター クーリングオフ」というワードが目立ちます。
営業が強いと反動がね・・・

さて、上記数字を見て不思議に思う事はありませんか?それが売上高です。
クリクラとクリティアでは顧客数に大きな差がありますが、売上高の差がほとんどありません。
この理由を解説します。

クリクラは販売代理店への商品卸を行っており、顧客の約半分は代理店顧客です。その為、全てが自社顧客ではないので売上高は大きくなりにくい傾向があります。
一方、クリティアは販売代理店は顧客獲得に特化しており、契約後の顧客権は原則としてクリティア本部に帰属します。その為売り上げは全てクリティア本体として計上できます。

ですから末端売上高という事で考えれば、クリクラの方が大きくなります。

この数字を見て考えると・・・おそらくウォーターサーバー業界で、その事業単体で一番売上高が大きい会社はおそらくコスモウォーター(シェア3位)ですね。200億円程度の本部売上があるのではないでしょうか?利益率も一番高いのでは?詳しい決算が公表されていないので詳細は不明です。顧客伸び率は鈍化していると思いますが、それでも近年のコスモウォーターは強いです。

アクアクララ(シェア2位)は本部直営店が弱いので、売上高は上記会社に比べるとガクンと落ちると思います。

一応、勘違いしないでほしいのがウォーターサーバー事業は本部が赤字決算でも突然倒産する事はありません。(OEMは除く)ですからクリクラやクリティアで契約する事は特に問題ない事をお伝えいたします。

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