うるのんが賢い!けど終わったと思う。
うるのんが賢い!でも終わった!関係者の方、これからdisりますが許してください。
うるのんを運営しているTOKAIのIR情報から抜粋しています。
表の中の「アクア」と記載されているのが、うるのん&朝霧のしずくの業績です。
売上高が29億でゆるやかに上昇中です。
こちらが営業利益。なんと前期から8億円改善しています!
これだけ見ればとても順調だと判断できます。でもね・・・くまおさんはそうは思わないのです。
今期の営業利益の劇的な改善理由はおそらく「販促費・広告費の圧縮」です。
こちらは顧客数。
ご覧のとおり顧客数はあまり増えていません。ということは・・・売上の上昇から生まれた利益ではなく経費圧縮という後ろ向き理由からの収益改善だと分かります。
では、いままで大盤振る舞いで赤字を吐き出し続けていたうるのんが、何故販促の手を緩めたのか?という事を想像しました。おそらく、幹部が我慢できなくなったor幹部が交代したからでしょう。
市場分析をしたところ湯水のごとく使っている広告費は垂れ流し状態で、うるのんがTVCMを流せば流すほどコスモウォーターに顧客が流れている事に気が付いた。
このままでは意味が無い上にいつまでたってもうるのん事業が黒字転換しないので、意味のない広告費を投下することはやめて一旦利益回収に入ってみようと考えた。そこで真っ先に思いつくのが数億円の費用がかかるTVCMの中止。案の定、中止しても顧客獲得数に変化はなくそのままキープ出来ているという状況だと想像できます。
これはとても「賢い」、そして「正しい」選択だと思います。でも・・・組織特有の落とし穴があると思うのです。
うるのんは多分、これからこんな感じになります。
もともと知名度の低いうるのんは広告費を抑えたことで、さらに影響力が低下してゆきます。これは徐々に現れ始めます。いきなりではなく徐々に。だから気がつかない。
顧客獲得販促費はウォーターサーバー事業の血液なので血液をストップするとやがて体力がなくなってきます。
比較サイトの買収や有力アフィリエイターとのコンタクトは積極的に行うと思いますが、知名度が低いので契約率が伸びないため、アフィリエイターはそのうちうるのんの取り扱いを渋り始めます。
今期、販促費を落としても顧客獲得数が減らなかったために、TOKAI幹部はそれが当然だと考え始めます。するとどうでしょう。翌年以降の販促予算が削られてしまうのです。一度手放してしまった販促予算を再度取得することはおそらくかなり困難です。
うるのんは朝霧のしずくというリターナブルメーカーを有しています。リターナブルは現場営業が主体です。そして現場営業はとにかくお金がかかります。もともと朝霧のしずくが母体事業ですがから、朝霧のしずく側のキーマンの方が社内的には上席でしょう。きっと。
すると、うるのんで節約した販促予算が朝霧のしずくに取られます。
しかし、今の時代はリターナブル事業にはいくら資金投下してもそれに見合った顧客獲得は極めて困難です。ですから朝霧のしずくの顧客数もあまり増えないと思われます。
今回の好決算は前向きな利益改善ではなく、後ろ向きな利益改善なのでこれからうるのん&朝霧のしずくの顧客数が増えてゆくことは無いでしょう。
うるのんは賢いけど、伸びない選択をしたのだと思う。
現在健全に事業拡大できているのはプレミアムウォーター位だと思います。あとフレシャス。フレシャスは少々危うい気もしますが順調なようです。
おそらく、うるのんの担当者は上記の事は分かっていると思います。大企業は大変ですよね。うるのんは悪くないんだけどね〜特別に良くもないんですよね〜。
ちなみに、くまおさんがうるのんの担当者だったとしても何をして良いのかわからないかも。うるのんは難しい局面に立たされていることは確かです。
※2016年1/6追記
TOKAIは水素水サーバーにも手を出してしまったのですね・・・。
低迷するウォーターサーバーメーカーが必ず手を出す「水素水」と「炭酸水」。これがまあ、たいして売れないんだな・・・。水素水は情弱相手には売れるでしょうが、トンデモ科学の急先鋒として注目を浴びてしまったのでこれから芸能人のステマも減少傾向です。ちょっと難しいのでは?と独り言を言っておきます。