クリクラとアクアクララの業務提携について思うところ

2016年8月22日に業界ビックニュースが飛び込んできました!
「クリクラとアクアクララが宅配水事業全般における業務提携に基本合意」との事。

いや〜アクアクララはてっきりサントリーに買収されるかな?と思っていたのでかなり意外です。まさかクリクラと手を組むとは・・・最も組みたくない相手(※クリクラはアクアクララの元フランチャイジーです)だったはずなので、いよいよ、まずい感じだったのでしょうか。

詳しい基本合意の内容はまだこれからの検討課題のようですが、商材や販売管理システム、物流、衛生管理等を共同実施するようです。

さて、くまおさんの意見を述べようかな♪ルンルン♪

「ビックニュースではあるし、意義の有りそうな提携でもある。しかしそれを成功へ導けるパワープレイヤーが両社にいるかどうかは甚だ疑問。」

多分、クリクラはアクアクララを買収したいのだと思う。

基本的にこの業務提携には良い効果が山ほどあると思います。業界黎明期を引っ張ってきたアクアクララと現在のリーディングカンパニーでえあるクリクラが手を取り合うわけですからとても強い連合軍が出来上がるわけです。

一応、両社がこれから想定しているであろう相乗効果?的な内容から考察してみましょう。

  1. 総顧客数にて圧倒的なNO,1ブランドの誕生
  2. サーバーを共同開発できる
  3. お水を共同製造できる
  4. ボトルの横持ち費用を削減できる
  5. R&Dを共有できるので経費削減が見込める
  6. 加盟店募集にて協力できる
  7. 販売システムのノウハウが共有できる
  8. ワンウェイビジネスを共有できる(クリクラミオ)
  9. 広告費の削減
  10. 人員の調整

こんなもんかな?まだあるのでしょうが・・・だいたいこんなもんです。
じゃあ順番に考えてみます。

1.総顧客数にて圧倒的なNO,1ブランドの誕生
これは文字通りです。クリクラ50万、アクアクララ40万で90万件と言うことになってくると、コスモウォーターやプレミアムウォーターグループの30万件を大きく上回り約3倍の規模になります。この規模感だとコスモやプレミアムウォーターが追いぬくことは当分できません。

2.サーバーを共同開発できる
クリクラとアクアクララは同じROミネラルウォーターを扱うリターナブルメーカーです。さらに言えば、クリクラは元々アクアクララのフランチャイジーでしたから、基本的なノウハウはアクアクララから踏襲されています。
クリクラやアクアの白物家電の様なダサいサーバーは市場ではそろそろ戦えなくなってくるため、新型サーバーが必要です。
ボトルの形状もほぼ同じで、サーバーで共通利用可能なので開発経費を抑えることが出来ます。

本当に素敵なサーバーを開発したいなら両社既存の担当者は外した方がいいと思います。

3.お水を共同開発できる
まあ、お水と言ってもどちらも水道水由来のROミネラルウォーターなので特に目新しい技術はありません。ただ、クリクラとアクアクララがお互いに有しているボトル製造工場を合わせると全国100箇所以上になることが想定されます。
他社ワンウェイメーカーは精々3〜4箇所程度の製造工場しか有していないので、この数は圧倒的です。
また、ボトル容器はクリクラもアクアクララも同じ工場で生産されているためボトル容器の最適化も容易でしょう。

さて、クリクラは時代を見誤って2015年に埼玉県本庄市にバカでかい工場を建設してしまいました。
その為製造キャパシティは余りまくっているはずなので、顧客数が一気に増加しても対応できるはずです。

クリクラとしてはこの製造工場でアクアクララのお水を生産したいと考えられます。

4.ボトルの横持ち費用を削減できる
クリクラとアクアクララはリターナブルメーカーなので、全国に販売代理店を有しています。販売代理店は各店舗にて在庫ストックを行いエンドユーザーにお水を配達している為、そのお水は各製造工場から配送されています。
両社が業務提携することでより近い工場から配送できる用になれば、ボトルの代理店までの配送が最適化される可能性があります。
ただし、例えばクリクラの工場でアクアクララのお水を製造するにはミネラルバランスの配合を変える必要があるので、簡単には統合できないかもしれません。
また、全体をディレクション出来る配送オペレーターがいるかどうかも大きな課題です。

また、両社の全国の製造工場はFC店も多く上記を実施するためには各FCオーナーの理解を得る必要もあります。これはかなり骨の折れる作業なのでおそらく先送り課題となるでしょう。

5.R&Dを共有できる
お互いの研究開発機関を共有できます。この分野においてはクリクラが先行しているので、アクアクララはその恩恵を享受できるでしょう。

6.加盟店募集を協力できる
両社加盟店募集を実施しています。この分野は初期の頃はアクアクララが強く、震災前後はクリクラ優勢、現在はどっこいどっこいという感じでしょうか?完全にワンウェイに押されていますので、協力しても成果は出ないでしょう。

また、代理店募集に関してはくまおさんの他運営サイトが邪魔していますので多少影響力があると思います。

7.販売システムのノウハウを共有できる
こちらはアクアクララが先行していますので、クリクラはその恩恵を受けることが出来るでしょう。
ただし、販売システムは代理店及び顧客まで枝葉の伸びたものになるため、代理店のコントロールが必要になります。それらが出来るほど両本部が強いかどうかは・・・弱いと思います。
その為、再度作り直しとなり膨大な費用が必要になるので、こちらも先送り事項となるでしょう。

8.ワンウェイビジネスを共有できる
クリクラが有している天然水ブランド「クリクラミオ」が共有できる事になります。アクアクララは過去にサントリー天然水と業務提携して失敗に終わった実績があります。だから・・・難しいかもね。

9.広告費の削減
両社で共同の広告宣伝を行えば露出を増やしながらトータルコストを下げることは可能だと思います。ただし、両社の広告代理店が勢力争いをすることは必須なので各広告担当者の手腕が問われます。

10.人員の整理
本格的に運営を共同するならば、同じ業務を行っている人員を統合することが出来ます。ただ、仕事がなくなる本部員が大量に発生するのでかなりの力技になるでしょう。順調に進んでも先の話になると思います。

じゃあね・・・ここからは言いたい放題言っちゃいますね♪
両社とも焦ったのかな?コスモウォーターはオリックスに買収されるし、フレシャスはAUと資本提携をしてガンガン顧客を増やすし、クリティアはプレミアムウォーターと統合して光通信傘下に入るし。

まず、落ち目の2社が今更組んでどうするの?という疑問が浮かびました。確かに現在はまだ業界1位と2位ですが、クリクラは2016年3月期は赤字を計上していますし、アクアクララは最近すっかり見かけなくなりました。裁判沙汰も多数抱えているようです。

顧客数に至っては純減しているのではないでしょうか?コスモウォーターやプレミアムウォーターやフレシャスがどんどん純増している中で、巨像の2社は純減です。

この提携を先導しているのが誰なのか?と言うことも気になります。
アクアクララ側はIRに担当者名が出ていたので・・・昔からいるメンバーのようです。クリクラは誰でしょうか?

既存メンバーが提携話のキーマンだとするならば、この業務提携の成功は難しいのではないかと思います。何故なら現在の両社の不調の張本人だからです。両社の不調の担当者同士が手を組んでも・・・無理でしょ。

キーマンが事業トップであれば少し事情は異るかもしれません。でも、聞いた話によると両者とも事業トップはあまり・・・・・・・という感じのようです。

両者とも事業運営15年程度だと思いますが、会社がこなれてくると様々な意思決定が遅くなり、イチイチ稟議書が面倒になります。
業務提携ではシナジーにばかり目がゆきますが、意思決定者の数が「無駄に増える」事もセットです。新しい取り組みには必ず反対者が出てきます。その反対者が「倍」になると考えることも出来ます。
そういった反対者を押しのけてでも突き進むことが出来るパワープレイヤーがどちらかの会社に存在するとはあまり思えません。もし存在するならば、両社の最近の低迷ぶりの説明がつかないからです。

しかし・・・アクアクララはよく「憎きナック」と業務提携する気になったな〜と思います。アクアクララからすればナック(※クリクラ)は元々は自社の代理店です。その代理店が自社よりも大きくなり1位の座に君臨したわけですから本音から言えばそんな会社とは組みたくなかったでしょう。それでも組むという選択をしたアクアクララは・・・本当にヤバイ状態だったのだと推測されます。

この業務提携を期に、ナックはアクアクララの買収を目論んでいるはずです。
アクアクララを買収できれば向こう10年は業界のリーディングカンパニーのままで存在できるでしょうから、これはクリクラ幹部の命題になっていると思います。表向きでは紳士を装いながら・・・なんてね。
さすがにアクアクララも気がついているかな?

企業力ではナック社が完全に上位なのでなんとしてもアクアクララへの出資を取り付けたいという思惑が透けて見えます。
そのうちオリックスがコスモウォーターを手放すかもしれませんので、その時に光通信とナックのどちらが取得するのか?と言うのも元業界関係者としては気になるところです。

この業務提携はお互いに規模が大きすぎて、調整ばかりに時間がかかりすぎて何も進まない・・・という結果になりそうな気がします。そしてその間に当事者が退職したり・・・転籍したり・・・。

両社の担当者はきっとこの記事を読んでいると思いますので、くまおさんの戯れ言に惑わされずに見事業務提携を成功させてください♪
楽しみにしています!

※上記意見はくまおさんの勝手な推測によるものです。サントリーはこの提携話に焦ったりしてるんだろうなぁ〜

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